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 エ ー ル イ ン タ ビ ュ ー : 上尾メディックス セッターコーチ / エール所属講師   原 桂子

 今回は、当社所属の原桂子さんへのインタビュー。
 原さんは、近年V・プレミアリーグに昇格するなど躍進著しい「上尾メディックス」でコーチを務める一方、
 エール所属のバレー講師として小中学生を指導する講師としても活躍しています。
 聞き手は、同じくエール所属で、かつてプレミアリーグでチームメイトでもあった内藤香菜子さん。
 同じ山梨県人同士で、現役時代は同じチームのセッターとアタッカーだったという気心の通じた間柄。
 そんな二人の出会いからメディックス躍進の理由、またコーチ業と講師業の違い、今後の目標についてまで、
 歯切れのいいトークが弾みました。
インタビューアー:株式会社エール 元全日本女子バレー代表 内藤香菜子 

  原さんと会ったおかげで、プレーヤー寿命がプラス5年は伸びたと思う。 (内藤)

内藤 つい先ほどまで練習の指導されてお疲れのことと思いますが、宜しくお願いします。
私も選手の皆さんの練習や原さんの指導を遠巻きに拝見してました。
練習風景を見ながら自分の昔のこともあれこれ思い出していたんですけど、原さんと私が最初に出会ったのは…。
 
私の母校の増穂商業の体育館に、中学選抜の中二の香菜子が練習に来たのが一番最初。
 
内藤 中二でしたか。学年まで覚えていて貰って(笑) 。
 
背が高かったから印象に残ってる。
私はもうダイエーに入ってて、調子に乗ってる頃(笑) 。
 
内藤 いや、かっこよかったですよ。
私もその後、あとを追って実業団にいって。
数少ない山梨県人同士でしたけど、それ以外の接点もなくてあまりお話しませんでした。試合会場で挨拶程度。
だけど原さんがその後、バンブーに来てくれた。
 


そう、とうとう同じチーム。
移籍後の私の家探しに、香菜子が休みなのに着いてきてくれたりして。
その節は申し訳ない(笑)。
 
内藤 いえいえ(笑)。でもそのあとまさか、こんなにずっとお仕事できるとは。
 
確かに。運命です(笑)。
 
内藤 私が長くプレイできたのは、バンブーで原さんとの第二の出会いがあったからだと思います。
原さんと会ったおかげで、プレーヤー寿命がプラス5年は伸びたと思う。

あと同県人同士っていうところで言うと…。

あ。お土産もって来たんだ。
信玄ゼリーと信玄プリンと信玄餅。
 
内藤 (笑)。ありがとうございます。
やっぱり信玄推し(笑)。信玄餅、また人気が再燃してますよね。
 
県外の人はすっごく喜んでくれる。でも自分で買って食べたことはない(笑)。
 
内藤 私も自分が県外に住んで人気の高さを知りました。
 
うん。すごい人気。
 




 選手のコンディションをフラットにしてあげた方が強い。一喜一憂させない。(原)

内藤 今日は上尾メディックスさんの練習場にお邪魔させて頂いてのインタビューという事で、先程まで練習も拝見させて頂きました。

原さんがコーチの一人を務めるこの上尾メディックスは昨年リーグ昇格して今年は三位と活躍が目覚ましいですけど、原さんが感じる躍進の理由ってなんですか?
 
躍進の理由…。やっぱり選手がまじめに練習するからじゃない?
それに尽きると思う。
言葉をあまり勘ぐったりしないで、素直にハードワークするから。
それを続けてるんだから、いつかは結果に繋がる。
 
内藤 それがもう結果に出てるってことですね。
 
そう。陽の目を見て良かったけど、
三位じゃまだ陽の目とは言えないですね。
今は普段の練習の質が試合で出せてるってことです。
だから練習で出来ないことは試合でも出来ない。
 
内藤 それは原さんの支えもあっての結果と言えると思うんですけど。
 


もし支えになれているとしたら、メンタルが落ちていかないようにすることかなぁ。
みんな頑張ることは出来るから。そこから落ちないように。それくらいかな。
 
内藤 頑張れるところから落ちないように。
 
「良かったね」って言われて舞い上がる。「駄目だったね」って言われて落ちる。そうじゃないと思うから。
一喜一憂させない。フラットでいつも同じに。コーチとしてそういう風に持っていく。
一喜一憂の波があってもこれまでは良かった、チャレンジリーグの時は。
だけどプレミアムリーグだと試合数も多いし、体力的にもキツいし、プレッシャーもストレスも多いから。
バレーそのもの以外でのストレスの要因だってあるから、コンディションをフラットにしてあげた方が強い。
 
内藤 なるほど~。強さの理由の一端が垣間見えましたね。
 


セッターに対しては、いい時も悪い時も、味方でいること。 (原)>>>