「スポーツがある人生の楽しさ」を






 エ ー ル イ ン タ ビ ュ ー : 上尾メディックス セッターコーチ / エール所属講師   原 桂子


   セッターに対しては、いい時も悪い時も、味方でいること。 (原)

内藤 上尾躍進の理由とは別に、コーチとしての仕事はどんな感じですか?
 
私はセッターコーチとして監督のことをよく理解するのが大事な仕事だと思ってる。
それを選手に、花咲爺さんみたいに振りまければ、それでうまくいくんじゃないかな、何も仕事しなくても。
 
内藤 「何も仕事しなくても」って、してますよね(笑)。
 
いや、してない(笑)。遅刻してきて選手とケラケラ笑っておしまい。オイオイみたいな。
 
内藤 その「ケラケラ笑って」とか、言葉では特に伝えないとか、
コーチによってやり方って色々じゃないですか?
原さんの場合、そのスタイルがチームにプラスに作用するってことですよね。
 


まあこのキャラクターを監督筆頭に受け入れてくれているから出来てると思う。
選手も受け入れてくれてるから。ありがたいことです。
私が選手を評価する立場じゃないからいいんだと思う。
 
内藤 ところで原コーチのポリシーってありますか?
 
ポリシー!(笑) 。ないよ、ない (笑)。

ポリシーかぁ。セッターに限って言えば、味方でいることかな。
いい時も悪い時も、味方でいること。
 
内藤 ああ、大事ですよね。
 
うん。特にセッターは。
アタッカーとの関係も含めて「自分、トス悪いと思われてるかな」とか、セッターは思いを巡らせちゃうから。
理解者が一人は居て、悪い自分も認めて貰ってると思えば、安心してプレイできる。
だからポリシーは、いつでもセッターの味方でいることです(笑)
 
 子供からエネルギー貰いながら、なんか子育てしてる感じになる時がある。(原)

内藤 Vリーグコーチであると同時に、エールのバレーの定期教室の講師もやってらっしゃいますよね。
 
講師はエネルギーを貰える。エネルギー使うけど、自分も子供に戻ったような気がする。
それじゃホントはダメかも知れないけど(笑)。
 
内藤 わかります。自分でプレイする以上に力は使うんだけど。
 
そう。すごく体力を消耗するけど面白い。
 
内藤 欠かせない?
 
欠かせないねぇ。
無くなっちゃったら、ちょっと按配悪いんじゃないかって気がする。
定期的な教室であるってところが特にいいんだと思う。
 
内藤 私もこの間、休んだ翌週に子供に言われたんです。
「なんで休んだの?ダメだよ休んじゃ」って。「すいません」ってあやまりました(笑)。
 
子供は毎週必ず会えるって思ってるからね。
子供からエネルギー貰いながら、なんか子育てしてる感じになる時がある。
 
内藤 そうですよねぇ。小学校低学年で会った子が、卒業とかなると泣けますもんね。
 
そういう気持ちが子供にも伝わってるんだよね。
バレーを教えてくれるけど、それ以外のところも見てくれてるって。
 
内藤 成長も見てくれてるって。
 


 
今は男子が増えたから、練習前の遊びでヒートアップしてグチャグチャ揉めたりして。
だから全員整列させたあとにその二人を前に出して「理由を説明しろ」って(笑)。
そしたらまた「そっちが最初に」「おまえからやっただろ」って始まったから「もういい。握手しろ」って(笑)。面白い。
 
内藤 バレーだけをしっかりやるっていうスタイルとの違いがその辺りにありますよね。
 
そう。定期っていう意味合いがそこにあるんだと思う。
単発だったら、キッチリと技術を提供すればいいんだけど。
 
内藤 少しずつ成長の手応えを自分で掴んでくれるところが嬉しいですよね。
 
構えが違うもん、うまくなってくると(笑)。
問題児っぽい子がいつの間にか「ドンマイ、ドンマイ!」とか、励ますようになりますからね(笑)。
この間も男子が二人で来て、初心者クラスから経験者クラスに上がりたいって。
 
内藤 そういうことですよねぇ。
 
そういうことですよぉ。
子供って、学校っていう社会の中で気を遣って生きてる。
そういうのが無くなる瞬間なんだと思う、あの楽しそうな感じは。
スポーツとして自我が出せるし。「悔しい」とか「楽しい」とか。
 
内藤 親でも先生でもない大人と仲良くなれるっていう楽しさもあるかもですね。
じゃあ、やっぱり欠かせないってことですね。
 
そうです。欠かせない。
 




原さんが言うようなハートを持った人が増えていったら本当にいいですよね (内藤) >>>